01 基本データ
13.4年間で12360件、活動率43.0%、コメント率73.1%、中央値95字である。毎日張り付く高頻度型ではないが、投稿時には前提や比較条件を一段掘る。総スター30693、平均2.48、スター付き率30.5%で、派手な大喜利より制度・経済の補正コメントが継続的に評価される。
02 投稿時間帯
時間帯(0〜23時)
曜日
時間帯は0時から23時まで極端な空白がなく、11〜16時台が5%前後でやや厚い。曜日も火曜15.5%を頂点に大差がない。朝夕の定時巡回というより、仕事・生活の合間にニュースを拾い、必要な論点だけ長めに書く分散型である。
03 よく参照する媒体
ほか計30媒体
Togetter2527件が突出し、増田660件、日経569件、朝日479件、NHK402件、note385件、毎日379件、東洋経済351件が続く。SNS由来の雑な一般化を、経済紙・一般紙・統計・制度知識で修正する構図が多い。Bloomberg、Reuters、Diamondも多く、金融・マクロ経済への関心は明確である。
04 主要テーマ・関心
ネット/SNS35.0%、経済/労働30.7%、メディア/報道28.0%、政治/政党17.2%、学術/教育13.8%が主軸である。Togetter由来でネット/SNSが膨らむ一方、コメントの中核はインフレ、賃金、金利、税、給付、労働市場、統計比較である。事件/司法とジェンダー/家族は件数こそ少ないが平均スター4.22、5.85と反応が強い。
05 頻出語
「インフレ」492、「賃金」425、「金利」419、「政策」407、「労働」398、「価格」373、「実質」298、「金融」244、「円安」240が並ぶ。感情語より測定語・政策語が多く、名目と実質、総額と比率、相関と因果、制度目的と実際の効果を分けて考える。経済記事だけでなく生活・政治記事にも同じ監査手法を持ち込む。
06 文体の特徴
| 長文コメント(100字以上) | 3,378 |
| 引用括弧「」を含む | 1,803 |
| 短文ツッコミ(30字以下) | 1,074 |
| 疑問符を含む | 776 |
| 一人称(俺・私・自分)を含む | 510 |
| そもそも型 | 219 |
| というか型 | 191 |
| URL提示・資料参照を含む | 112 |
| むしろ型 | 98 |
| idコールを含む | 63 |
| w/草/笑を含む | 54 |
| 感嘆符を含む | 41 |
攻撃的な語
長文3378件、引用括弧1803件、疑問符776件で、相手の命題を引用し、隠れた前提を明示し、比較対象を修正する型が多い。「詭弁」「藁人形」「情報の非対称」と論証形式を名指しするため、論点整理は鋭い。一方で「ゴミ記事」「アホらし」「クソ指標」と結論を先に刻む場面もあり、専門的な反論が採点者口調へ傾く。
07 スター分析
上位スター付与者
スターが付きやすい領域(平均スター)
スターを付ける側は Hige2323 296件、hamu_start 194件、augsUK 190件、morimarii 178件、zenkamono 175件、melion 168件、pikopikopan 166件が上位である。制度現実派、経済・科学系、政治論争の常連から広く反応を得る。既存分析の相互照合では wxitizi が上位付与者として現れる相手は限定的で、受け取るスターほど本人の付与先ネットワークは可視化されていない。
08 思想・政治傾向
関心傾向は、金融緩和、インフレ、雇用、賃金、税制、社会保障、規制、統計の読み方に強く寄る。政治的には特定政党への忠誠より、雇用を重視するマクロ経済観、制度の継続可能性、比較可能な統計、法手続を優先する。左派のゼロインフレ志向や感情的な再分配論にも、右派の陰謀論・外国人脅威論・雑な市場万能論にも批判的である。ただし、論理的不備を見つける能力が高いぶん、価値判断や当事者感情を「分析不足」として早めに退ける冷たさも出る。
09 類似・正反対・idコール頻度が高いユーザーとの比較
比較軸は、①経済・金融への専門比重、②長文で前提を分解する度合い、③感情より制度を優先する姿勢、④罵倒より論証を主武器にする度合いである。類似するのは by-king と houyhnhm で、記事の因果や制度条件を長めに補正する点が近い。ただし wxitizi は両者よりインフレ、金利、賃金、統計比較へ集中し、経済学の用語で誤りを特定する。wildhog も制度・費用を問うが、wildhog が疑問符と生活常識で切るのに対し、wxitizi は分母、反実仮想、情報の非対称、名目・実質の区別まで掘る。対極は wuzuki で、wuzuki が経験・関係性・当事者の語られ方を丁寧に回収するのに対し、wxitizi は個別経験を一般化できるデータかどうかから疑う。
10 総合評価
wxitiziは、Togetterやニュースで流通する経済・政治の物語を、統計、制度、比較条件、インセンティブの観点から監査するブックマーカーである。とくにインフレ、賃金、金利、税、給付、労働市場では、記事の省略や誤った比較を短時間で見抜く。長文でも論点は比較的整理され、党派より方法論を優先する。一方、誤りを見つけた後に「ゴミ」「アホ」「クソ」で採点を終えると、正確な反論まで単なる上から目線に見える。